~知っておきたい映画監督①~ “イタリアの鬼才” ピエロ・パオロ・パゾリーニ

2022年で生誕100周年を迎えるイタリアの巨匠ピエル・パオロ・パゾリーニ。

宗教、性、貧困とセンシティブな題材を扱った彼の作品はどれも衝撃的でありながら、どこか人間への底知れぬ愛を感じさせる。

今回は”人間はどう生きるべきか”を問いかけ続けた映画界の異端児ピエル・パオロ・パゾリーニを紹介する。

【プロフィール】

ピエル・パオロ・パゾリーニ (Pier Paolo Pasolini, 1922年3月5日 – 1975年11月2日)
イタリアの映画監督、脚本家、小説家、詩人、劇作家、評論家、思想家。

・生誕~戦時中

軍人の父と小学校教師の母のもとに生まれ、母の手ほどきのもと幼少期から詩作を始める。中学からシェイクスピアやドストエフスキーなどの作品に触れ、1939年にボローニャ大学文学部へ進学。美術史家のロベルト・ロンギの教えを受ける。1942年には母の故郷であるフリウリ語で執筆した詩集『カザルサ詩集』を発表。第二次大戦下、パルチザンとして活動していた弟グイドを亡くす。戦後、教師として働いていたパゾリーニはイタリア共産党へ入党。重要人物となりつつあったが、未成年とのわいせつ行為(結果は無罪)を告発されたことを契機に除名される。

・映画業界へ

母とともにローマに渡り、郊外での貧しい暮らしが続く。1954年『河の女』(監督:マリオ・ソルダーティ)の脚本を執筆、以降『カビリアの夜』(1956年/フェデリコ・フェリーニ)など脚本家として活躍する。1955年に処女小説『生命ある若者』を発表、その内容により、わいせつ罪で起訴される(結果は無罪)。1961年に初監督作『アッカトーネ』を発表。1962年にアンナ・マニャーニを迎えた『マンマ・ローマ』を監督。

・国際的評価と謎の死

「マタイによる福音書」を原作とした『奇跡の丘』でヴェネツィア国際映画祭審査員特別賞を受賞。「生の三部作」と呼ばれる『デカメロン』(1971年)、『カンタベリー物語』(1972年)、『アラビアンナイト』(1974年)が各国映画祭で高い評価を得る。1975年『ソドムの市』を発表、同年ローマ郊外のオスティア海岸で惨殺され、本作が遺作となる。彼の死については当時の警察の杜撰な捜査のため、真相は明らかになっていない。


【フィルモグラフィー】

・脚本

河の女 La donna del fiume (1954年) – 脚本
山の囚人 Il prigioniero della montagna (1955年) – 脚本
カビリアの夜 La Notti di Cabiria (1957年) – 脚本
コケティッシュな女マリーサ Marisa la civetta(1957年) – 脚本
若い夫たち Giovani mariti (1958年) – 脚本
狂った夜 La notte brava (1959年) – 脚本
ある友人の死 Morte di un amico (1959年) – 脚本
汚れなき抱擁 Il Bell’Antonio (1960年) – 脚本
残酷な夜 La lunga notte del ’43 (1960年) – 脚本
9月8日の戦車 Il carro armato dell’8 settembre (1960年) – 脚本
狂った情事 La Giornata balorda (1960年) – 脚本
飾り窓の女 La Ragazza in vetrina (1961年) – 脚本
Milano nera (1961年) – 脚本
殺し La commare secca (1962年) – 原案
オスティア Ostia (1970年) – 脚本
エロスの詩 Storie scellerate (1973年) – 脚本

・長編監督作

アッカトーネ Accattone (1961年) – 監督・脚本
マンマ・ローマ Mamma Roma (1962年) – 監督・脚本
奇跡の丘 Il Vangelo secondo Matteo (1964年) – 監督・脚本 ★ヴェネツィア国際映画祭審査員特別賞受賞
愛の集会 Comizi d’amore (1964年) – 監督
『奇跡の丘』のためのパレスチナ探訪 Sopralluoghi in Palestina per il vangelo secondo Matteo (1965年) – 監督
大きな鳥と小さな鳥 Uccellacci e uccellini (1966年) – 監督・脚本
アポロンの地獄 Edipo re (1967年) – 監督・脚本
テオレマ Teorema (1968年) – 監督・脚本
豚小屋 Porcile (1969年) – 監督・脚本
王女メディア Medea (1969年) – 監督・脚本
アフリカ版オレステイアのための覚書 Appunti per un’Orestiade africana (1970年) – 監督
ゴミの物語のための覚書 Appunti per un romanzo dell’immondezza (1970年) – 監督
デカメロン Il Decameron (1971年) – 監督・脚本 ★ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞
カンタベリー物語 I Racconti di Canterbury (1972年) – 監督・脚本 ★ベルリン国際映画祭金熊賞受賞
アラビアンナイト Il Fiore delle mille e una notte (1974年) – 監督・脚本 ★カンヌ国際映画祭グランプリ
ソドムの市 Salò o le 120 giornate di Sodoma (1975年) – 監督・脚本

・短編監督作

意志薄弱な男 La ricotta (1963年) – オムニバス『ロゴパグ』の一篇、監督
怒り La rabbia (1963年) – オムニバス、監督
月から見た地球 La Terra vista dalla Luna (1967年) – オムニバス『華やかな魔女たち』の一篇、監督
インドに関する映画のための覚書 Appunti per un film sull’India (1968年) – 監督
造花の情景 La sequenza del fiore di carta (1969年) – オムニバス『愛と怒り』の一篇、監督
サナーの城壁 Le mura di Sana’a (1971年) – 監督


【作品の印象】

・生命力

パゾリーニの作品は卑しくもたくましく生きている人間が描かれている。若くして弟を亡くし、共産党を除名され、ローマでの貧困生活を送るなど、いつ死んでもおかしくないような精神状態で作品を作り続けたことから、パゾリーニの精神的なタフさが伺える。『アッカトーネ』『マンマ・ローマ』では自身の経験をもとにした郊外のプロレタリアート層の暮らしを描いており、いずれも最終的に主人公が死んでしまうのだが、彼らは死ぬ間際まで生きることに必死だった。続く作品群でも「生の三部作」ではキリスト教の戒律を越えるほどの色欲が描かれる。それもまた生きることの喜びというテーマが根底にあるように思える。一方で、遺作となった「ソドムの市」では生きることを諦めてしまうほどの「生」を強いられる若者が描かれている。自身の経験や、古典文学を引用するなど多彩な表現方法で、人間の生きる力を描いているのが彼の作品の特徴といえる。

・偏見を昇華する

パゾリーニは生前いくつもの訴訟を起こされており、敵が多い人物だったことがわかる。パゾリーニは自身の創作スタイルを「映画には神聖なものがある。偏見が昇華され、神聖な感情を作り出す。つまり、それが私の映画作りのスタイルだ」と語っている。また、彼は人々の偏見を作品に込めることで、議論を呼ぶこと、その結果として作品の意味を決めると考えていた。「生の三部作」を見ていると、現在と過去を比較させ、いかに縛られた生活を送っていたのかを考えさせられる。いまや当たり前になった価値観は歴史とともに少しずつ変わってきた結果であり、彼の作品もまた、観客が次の時代に向けて、新たな価値観に変わっていくための助けになっているように思う。


【おすすめ作品4選】※作品紹介はネタバレを含みます。

 

①『マンマ・ローマ』(1962年/イタリア/106分)

破滅していく息子と母の苦悩の姿が息苦しい、初期の名作

不幸な結婚の末、売春婦として働いていたマンマ・ローマ。久々に息子のエットレに再会するも、彼は働きもせず、仲間とつるんでその日暮らしをしていた。息子の生活を案じたマンマ・ローマは再びエットレと一緒に生活するようになる。

母の心配を他所に仲間とつるむエットレは8歳上の子持ち女性ブルーナに恋をする。彼女にプレゼントをすると豪語するも、金の出所は盗みであり、なかなか救いようがない。盗品のレコードは外国語だが、戦時中の日本の歌謡曲に通ずるメロディでどこか懐かしく、市場を歩くエットレの物悲しさを煽ってくる。一方、マンマローマはエットレの職探しで神父に相談するも「基礎のないところに家は建たない」と言われる始末。結局、売春婦時代の仲間の協力を得て、レストランの経営者を脅し、強引に仕事を与えることにした。
マンマ・ローマは用意周到で、ブルーナのことを忘れさせるため、息子に売春婦を差し向け、働く意欲を湧かせる徹底ぶりなのが、なかなか狂っている。ウェイターとして働くエットレの姿に安心したマンマ・ローマだったが、すぐに仕事を辞めたエットレはまた盗みを働くようになってしまった。何故かハードル高めとわかっている病院で盗みを働き、あっけなく捕まったエットレは獄中で高熱の中天を仰ぐ(おそらく死んだ?)。

当然のように盗みで生計を立てている男たちに倫理観が狂わされるのがパゾリーニ初期作品の魔力だと感じる。

マンマ・ローマ自身がなぜ買春をするのか、自分はどう生きるべきなのかを迷い彷徨い歩くシーンが印象的。ロングテイクの中で意見様々な人物が入れ替わりで現れ、売春婦時代の彼女に引き戻そうとしてくる。

本作はボローニャ大学時代の恩師ロベルト・ロンギに捧げられている。

【CAST&STAFF】
監督:ピエル・パオロ・パゾリーニ
脚本:ピエル・パオロ・パゾリーニ
製作:アルフレド・ビニ
出演者:アンナ・マニャーニ、エットレ・ガロファーロ
撮影:トニーノ・デリ・コリ
編集:ニーノ・バラーリ


②『豚小屋』(1968年/イタリア、フランス/98分)

パゾリーニ作品の中でも最も難解な内容に困惑

現代と中世の物語が並行して進んでいく構成
現代パートでは実業家の家系でとてつもない豪邸に住んでいるジュリアンの謎めいた嗜好の正体を探るミステリーと父親と彼の親友が互いを貶めようと繰り広げる舌戦が見もの

中世パートでは荒廃とした世界を彷徨う兵士が父親を殺し、人を食い、それに喜びを覚えてしまったと懺悔する倫理観を揺さぶる衝撃を感じる。

ジュリアンの恋人のイダは反体制的で、自由を求める女性で、ジュリアンが腹を割って話してくれないことに終始イラついているが、当の本人はイダとのコミュニケーションを拒むかのようにふざけた振る舞いを見せてイダの怒りは加速する。

どこか人間性の欠落を感じさせるジュリアンは豚を好意を抱き、最終的に食べられてしまう。
豚は資本主義社会にのさばる物質主義の資本家を思わせる。

資本家の子どもとして生まれたジュリアンは無意識的に「物質主義の豚」の世界に魅力を感じ、彼らの犠牲者になってしまったのかもしれない

一方で、中世では生きるために人を殺し、食っていかなければいけないほど、枯渇した世界で、この世界に生きる青年もまたその世界に翻弄された犠牲者なのかもしれない

いずれにしても、世界に飲まれ、人間性を欠落してしまうことの恐怖を感じさせる作品だった。

【CAST&STAFF】
監督:ピエル・パオロ・パゾリーニ
脚本:ピエル・パオロ・パゾリーニ
製作:ジャン・ヴィットーリオ・バルディ
出演者:ピエール・クレマンティ、ジャン=ピエール・レオ、アンヌ・ヴィアゼムスキー
音楽:ベネデット・ギリア
撮影:トニーノ・デリ・コリ、アルマンド・ナンヌッツィ、ジュゼッペ・ルッツォリーニ
編集:ニーノ・バラーリ


③『デカメロン』(1971年/イタリア/109分)

パゾリーニ「生の三部作」一作目 「色欲」にまつわるブラックコメディ

第21回ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞した本作は「色欲」にまつわるエピソードをオムニバス形式でシームレスに描いていく。『大きな鳥と小さな鳥』コメディへの志向を感じさせていた
パゾリーニが本格的にコメディ(ブラック)に目覚めたことを確信する一作。
・強運な男
貴婦人役のマリア・ガブリエラ・マイオーネがとても美しい。その正体はその美貌を活かした窃盗グループのメンバー。生き別れた兄妹だという口車にまんまと騙された男は肥溜めに落ちて、悪臭をまとってしまう。しかし、この悪臭のおかげ?で窃盗団に勧誘され、再び騙されて棺桶に閉じ込められてしまうが、最終的にはルビーの指輪を手に入れる強運ぶりを見せる。

・シスターと庭師の男(男1対女9)
女性修道院へやってきた男は緘黙(話すことが出来ない)で無害な人間だと見込まれ、庭師の職を得る。貞節を守らなければいけないとされているシスターたちだったが、SEXへの興味から男と交わってしまう。性の喜びは修道院内に広がり、男は何人ものシスターを相手にしなければならなくなった。あまりにも過酷な環境に、男は緘黙は職を得るためについた嘘だったと告白する。しかし、シスターは男の話を聞かず、「奇跡」が起きて話せるようになったと喧伝するのだった。

・カメを磨く男(不倫の隠蔽)
不倫中の男とSEXをしているところに、夫が帰宅してしまう。何とか不倫をごまかそうとした妻は巨大なカメに男を隠す。夫にはカメを買いに来た客だと嘘をつき、金が手に入ることを喜んだ夫はカメの中を掃除する。妻はカメの外で密かにSEXをしながら、夫に掃除の指示を出し続ける。
AV的展開の下ネタコメディ

・極悪人の男(正直者が馬鹿を見る)
少年を犯すなど数々の悪行を行ってきた男。男は金集めのため、まだ悪名が広がっていない地域を訪れるが、病に倒れてしまう。死に際に徳の高い司祭へ懺悔をするが、それらは全て真っ赤な嘘だった。しかし、男の純真無垢な懺悔を真に受けた司祭は男を聖者として扱い、人々は彼を賛美した。

・純真な若い男女(狡猾な大人の演技)
お互いを愛してやまない少年と少女だったが、まだ若い二人の恋愛は認められていなかった。我慢出来なくなった2人は夜中に家の外で愛を確かあい、そのまま眠ってしまう。丸裸の2人を発見した両親だったが、少年が貴族の生まれだということを知っていたため、表面上は仕方がなく、結婚をするように話を進め、少年少女は幸せな時間を過ごす。

・愛する男を失った女(真っすぐ過ぎる愛の形)
3人の兄を持つ女は奉公人と愛し合っていた。奉公人の立場で妹と関係を持っていることに激怒した兄たちは奉公人を殺して一安心する。しかし、妹は奉公人の死体を掘り起こし、彼の首だけを部屋に持ち帰り、ハッカの花瓶に入れて保管するのだった。

・馬になりたい女(インチキ魔法による性欲処理)
人を馬に変える魔法が使えると噂される司祭。夫が高齢で貧しいため、馬になって、稼ぎを増やそうとする女。司祭は人間を馬に変えるためには尻尾が重要だと告げる。女を裸で四つん這いにさせ、最後の仕上げに自分の性器を尻尾に見立てていることに気づいた夫は司祭を制止する。司祭は「もはや、ウマくいかない」と逆ギレする。

・不倫男(都合のいい夢)
不倫を楽しむ男と貞節を守る男。どちらかが先に死んだ場合は、枕元に表れて、死後の世界について報せる約束をする。不倫中の女とSEXをし過ぎたため、男は死んでしまう。そして、貞節を守る男のもとに表れ、死後の世界では姦淫について裁かれることはないと告げる。安心した男は嬉々として不倫を楽しむのだった。

・画家の男(パゾリーニが語る”夢”)
礼拝堂の壁画を完成させるため、食事もさっさと済ませ創作活動に打ち込む画家。壁画の完成後、彼は「夢の方がすばらしいのになぜ描き続ける?」と呟く

「色欲」にまつわる様々なエピソードを締める画家(パゾリーニ)の一言から、彼の創作活動に対する想いが垣間見られる。
最後のエピソードにもあったように、誰しも自分にとって都合の良い夢を見ることで、前向きに生きていくことが出来る。夢が現実に与える力は強く、創作活動は夢に勝るのかを自問自答する画家の一言はパゾリーニが抱える創作の意義への疑問を表しているように思える。

自分としては
夢は自分の知識だけで作られる狭い世界だけど、創作物は自分の知らない知識と他者の思考を取り入れることでより広い世界に連れて行ってくれると考えている。つまり、他者の創作物を通してさらに自由な夢を見ることが出来ると思う。

【CAST&STAFF】
監督:ピエル・パオロ・パゾリーニ
脚本:ピエル・パオロ・パゾリーニ
原作:ボッカッチョ『デカメロン』
製作:アルベルト・グリマルディ
出演者:フランコ・チッティ、ニネット・ダボリ、ピエル・パオロ・パゾリーニ、マリア・ガブリエラ・マイオーネ
音楽:エンニオ・モリコーネ
撮影:トニーノ・デリ・コリ
編集:ニーノ・バラーリ、タチアナ・カシーニ・モリジ


④『ソドムの市』(1975年/イタリア・フランス/118分)

この世の地獄を映したパゾリーニの遺作

第二次世界大戦末期の北イタリアを牛耳る4人のファシスト。力による無政府主義を標榜する彼らは街で見つけた若い男女を屋敷に幽閉する。そこでは彼らが言ったことが法律であり、人権は無い。神は存在せず、神に助けを乞えば死を与えられ、逆らえば懲罰を受ける。性欲を満たし、暴力による秩序を実現するため、彼らの婦人が語る「変態地獄」「糞尿地獄」「血の地獄」を再現する。

終戦末期の北イタリアはヒトラーの傀儡であるムッソリーニが治めるイタリア共和国が誕生した。パゾリーニの母の故郷カザルサもイタリア共和国の占領下にあり、そこでの経験がこの凶作を生むきっかけの一つになったのではないだろうか。

「生の三部作」とは対照的に、自由は奪われ、若者たちは「生」の喜びよりも「死」を求めるようになってしまう。3つの地獄を通して「死んだ方がマシ」という思考になっていく若者たちに共感すると同時に、自分の生きている世界は劇中のファシストたちの理想とする世界よりは少なくとも自由な世界だと安心する。

4人のファシスト達の倫理観は崩壊しており、若者達は性欲処理のためのペットのように扱われ、要らなくなれば殺される。実に腹立たしい連中の中でも、特に大統領役のアルド・ヴァレッティが絶妙にいやらしく、気持ち悪さを加速させている。

この世の地獄として大量殺戮が行われるのだが、最終的に若い兵士2人がBGMを変えて踊り始める。一方の兵士には彼女?が居るらしく、この地獄を目の当たりにしてなお、現実社会の倫理観が失われていないことに若干の救いを感じる。
自分には飛び降り自殺したピアニストか、連行中に逃亡を図り射殺された男の運命の方がずいぶんマシな最後のように思えてしまう。彼らのように環境に左右されず、自分の幸せを追求し続ける精神的なタフさは見習うべきかもしれない。

【CAST&STAFF】
監督:ピエル・パオロ・パゾリーニ
脚本:ピエル・パオロ・パゾリーニ、セルジオ・チッティ
原作:マルキ・ド・サド『ソドム百二十日あるいは淫蕩学校』
製作:アルベルト・グリマルディ
出演者:パオロ・ボナチェッリ、ジョルジョ・カタルディ、ウベルト・パオロ・クィンタヴァレ、アルド・ヴァレッティ
音楽:エンニオ・モリコーネ


【上映情報】

・ぴあフィルムフェスティバル

ようこそ、はじめてのパゾリーニ体験へ
日時:2022年9月11日(日)~22日(木)
場所:国立映画アーカイブ


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