無限の彼方へ…映画で学ぶ宇宙開発史

アポロ11号が世界初の月面着陸から無事に帰還して、53年。
人類は数千年の間、地球という星で生きてきたが、この快挙により、別の星で生きる可能性が見えてきた。
この記事では空想から現実になった宇宙旅行の歴史とそのターニングポイントを描いた映画を紹介する。

宇宙開発史略年表

1861年 イギリス『Journey Through Space』発表。ロケットによる宇宙飛行を提案 ウィリアム・リーチ
1865年 フランス『月世界旅行』発表。月世界を描くSF作品 ジュール・ヴェルヌ
1895年 ソ連起動エレベーター構想発表 コンスタンティン・ツィオルコフスキー
1903年  ソ連『ロケットによる宇宙空間の研究』発表。多段ロケットなど宇宙探査の可能性を理論的に説明コンスタンティン・ツィオルコフスキー
1926年 アメリカ初の液体燃料ロケットを打ち上げロバートH.ゴダード
1944年 ドイツ軍事用ミサイルV2ロケットが史上初の宇宙飛行
1947年 アメリカ史上初の生物宇宙飛行※放射線被ばく実験ショウジョウバエ
1949年 アメリカ史上初の哺乳類による宇宙弾道飛行 ※着陸時に死亡アルバートⅡ(アカゲザル)
1957年 ソ連世界初の人工衛星打ち上げ”スプートニク1号” 
ソ連史上初の哺乳類による地球周回軌道飛行 ※過熱により死亡ライカ(犬)
1958年 アメリカアメリカ初の有人宇宙飛行計画”マーキュリー計画”開始 
1959年 ソ連無人での月探査計画”ルナ計画”開始
ルナ1号:1959年1月、月を通過し発の人工惑星に。
ルナ2号:1959年9月、月面”晴れの海”に命中。史上初めて月面到達した人口物体に。
ルナ3号:1959年10月、世界で初めて月の裏側を撮影。
1961年 アメリカ有人地球周回飛行、船外活動、ランデブーとドッキングを目的とした”ジェミニ計画“開始
1月アメリカ月面着陸を目的とした”アポロ計画“開始 1961年1月アメリカ初の大型類人猿による宇宙飛行”MRⅡ” ※無事生還ハム(チンパンジー)
4月ソ連世界初の有人宇宙軌道飛行”ボストーク1号ユーリイ・ガガーリン
5月アメリカ世界初の有人宇宙弾道飛行”MRⅢ”アラン・シェパード
8月ソ連世界初の24時間以上の有人宇宙飛行”ボストーク2号ゲルマン・チトフ
1965年 3月ソ連世界初の宇宙遊泳/船外活動(アレクセイ・レオーノフ)”ボスホート2号アレクセイ・レオーノフ、パベル・ベリャーエフ
1966年 3月アメリカ初の宇宙船間軌道ドッキング。”ジェミニ8号/アジェナ標的機”ニール・アームストロングデイヴィッド・スコット
1967年 1月アメリカ宇宙開発史上初の死亡事故”アポロ1号ガス・グリソムエドワード・ホワイトロジャー・チャフィー
1969年 7月アメリカ史上初の人類による月面発着陸”アポロ11号“ニール・アームストロング、マイケル・コリンズバズ・オルドリン
1971年 4月ソ連最初の宇宙ステーション”サリュート1号
6月ソ連宇宙空間初の死亡事故”ソユーズ11号ゲオルギー・ドブロボルスキー、ビクトル・パツァーエフ、ウラディスラフ・ボルコフ
1998年 11月ロシア、アメリカ、ヨーロッパ(ESA)、日本、カナダ国際宇宙ステーション(ISS)建設開始 
2004年 2月アメリカ民間企業(スケールド・コンポジッツ社)による最初の有人宇宙弾丸飛行。マイク・メルビル
2015年 8月アメリカ、日本宇宙で育った最初の食べ物(レタス)。 
2019年 1月中国、世界初の月面での種子の発芽に成功。
2021年 4月アメリカ、火星で酸素の生成に成功(MOXIE)。
2021年 12月アメリカ、ESA、カナダ。世界最大の宇宙望遠鏡打ち上げ(ウェッブ宇宙望遠鏡)

宇宙への好奇心

『本当の話』(ルキアノス、ギリシャ、167年ごろ)

奇想天外な冒険譚は「史上初のSF」と呼ばれている。世界の果てを目指して旅をする道中、船が空を飛び、謎の土地に着陸する。実はその土地は月であり、太陽との戦争を控えていた。約2000年前から人間は月と太陽には別の生命体が住んでいると空想していたことがわかる。


『月世界旅行』(ジュールヴェルヌ、フランス、1865年)

『八十日間世界一周』や『海底二万里』などの代表作で知られる「SFの父」ジュール・ヴェルヌが1865年に発行した月世界旅行は巨大な大砲で人間を月に打ち込もうとする物語。人類は数多くの発明を残してきたが、当時は飛行機はまだ無く、人間を空に運ぶのは気球が限界だった。1862年、気球で高度8000mまで到達している(この出来事については『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』(トム・ハーパー/アメリカ/2019年/101分)で描かれている)が、宇宙空間の定義とされる高度100000m(カーマンライン)には程遠い状況だった。


『月世界旅行』(ジョルジュ・メリエス、フランス、1902年)

奇術師ジョルジュ・メリエスが描く最初期のSF映画

最初期のSF映画とされる『月世界旅行』は前述のジュール・ヴェルヌが記した『月世界旅行』『月世界へ行く』に着想を得ている。まだ未知の世界だった月には様々な生命体が住んでいて、宇宙服も必要としない。見方を変えると、人類が月で生活するようになれば、映画で描かれるようなファンタジックな世界が現実のものになるかもしれない。

関連作品:『ヒューゴの不思議な発明』(マーティン・スコセッシ/アメリカ/2011年/126分)

1903年 コンスタンティン・ツィオルコフスキー『反作用利用装置による宇宙探検』発表 ソ連

『月世界の女』(フリッツ・ラング/1929年/ドイツ)

SF映画の原点『メトロポリス』のフリッツ・ラングが描く、リアルな宇宙旅行を描いた初期の作品。

「月には金鉱がある」と主張したが、誰にも相手にされなかったマンフェルト教授とともにロケットでの月旅行を計画するヘリウス。恋心を抱いていた天文学者のフリーデが親友ヴィンデガーと婚約したため、ヘリウスは計画に没頭していく。ターナーと名乗る謎の男からの資金援助もありロケット「フリーデ号」は完成する。重力に苦しみながらも、なんとか月に到着したヘリウスたちだったが、金を見つけたことにより、仲間割れが始まる。

ドイツでは1927年に科学者により宇宙旅行協会が結成され、宇宙への関心が高かった。劇中では宇宙飛行の際に、多段式ロケットが用いられ、理論的な部分への理解度が高かったことも伺える。月面歩行の際に宇宙服を着ているが、酸素があることを発見(火が付く!)など現実とのギャップはあるが、とてつもない量の金を取りに行く物語は冒険ものとしての基礎が出来ており、フリッツ・ラングと当時の彼の妻テア・フォン・ハルボウの作家としての技量が伺える。


『宇宙飛行』(ヴァシリー・ジュラヴリョフ/1935年/ソ連)

精巧なミニチュアと、画期的な無重力描写で、科学的な宇宙旅行を描く。

1946年、ソ連のセドゥイフ博士は月への有人飛行を計画するものの、ライバルのカーリン教授から老いた身体では命の危険がある。まずは動物実験を進めるべきと反対される。しかし、助手のマリーナ、発明家の少年アンドリューシャと共に月へ出発。月へ不時着したが、酸素タンクが壊れ、地球へ帰る手段を無くしてしまう。月の凍った大気から酸素を生成し、何とか帰路に着く。

ツィオルコフスキーの論文発表により、人類の宇宙飛行も現実味を帯びてきた時代。前述の『月世界旅行』と比較すると、宇宙には重力が無いこと、酸素もないため、宇宙服が必要なことなど、現在にも通ずる知識を獲得していたことがわかる。

宇宙旅行はまだ空想の世界だった時代に、宇宙への関心を誘うには十分なクオリティで、ソ連の宇宙開発に対する本気度が伺える。

1957年 世界初の人工天体打ち上げ スプートニク1号 ソ連

『遠い空の向こうに』(ジョー・ジョンストン、アメリカ、1999年/107分)

スプートニクショックに触発された少年たち”ロケット・ボーイズ”のロケット開発映画

炭鉱が唯一の生命線の町に暮らす少年ホーマーはソ連のスプートニク打ち上げに触発され、4人の仲間とともにロケット開発を進める。教師から科学フェアへの参加を勧められたロケット・ボーイズたちはエンジン部の設計や燃料などの改良を重ね、ロケットの完成度は徐々に上がっていく。周囲の人々も彼らを認め始めたところで、山火事が発生。ロケット・ボーイズは活動停止に追い込まれてしまう。ロケット・ボーイズは活動を休止し、ホーマーは父の営む炭鉱で働くことにするが、やはりロケット開発を諦められない。応援してくれる教師の支えもあり、ホーマーは奮起し、ロケットの勉強を再開。山火事の原因は自分たちのロケットではないことを数学の力をもって証明し、有名科学者も参加するインディアナポリスの科学フェアへ参加権を勝ち取る。

NASAのエンジニア、ホーマー・ヒッカムの回想録『October Sky』を映画化した本作はスプートニク・ショックに触発された少年がロケット開発に目覚める物語。炭鉱労働一筋の頑固な父親との対立を乗り越え、成功を勝ち取り、その成功によって、父親をも納得させる超サクセスストーリーは確かな一歩の積み重ねがいかに重要かを伝えてくれる。
主演のジェイク・ジレンホールは撮影当時は10代のため、笑顔は爽やか、素直な感情表現で、現在の怪演とは違った新鮮な印象を受ける。基本的にロケット一筋の少年たちを描く青春映画なのだが、サイドストーリー的に描かれる恋愛要素がなんともひねくれていて良い。

そして、ちらりとだが、米ソ宇宙競争におけるアメリカ側の最重要人物ヴェルナー・フォン・ブラウンも登場する。

1958年 アメリカ初の有人宇宙飛行計画”マーキュリー計画”スタート アメリカ

『ライトスタッフ』(フィリップ・カウフマン/アメリカ/1983年/193分)

ライトスタッフ=”正しい資質”を持ったパイロットたちを描く。

1947年、モハベ砂漠にあるエドワーズ空軍基地。テストパイロットのチャック・イェーガー(サム・シェパード)は、ロケット機のテスト飛行に臨み、遂に音速の壁を破った。その後、テストパイロットたちが続々と集まり、記録も更新されていくが、墜落事故が止むことがなかった。その頃、ソ連は世界初の人工衛星スプートニク1号の打ち上げを成功させ、宇宙開発に遅れを取った米政府は、軍の精鋭パイロットたちから宇宙飛行士の候補者を募る―。

フィリップ・カウフマン作品ということもあり、演出面でも光る部分が多数ある。1953年にアメリカの飛行機乗りたちがマッハの壁更新に挑み続ける一方、1957年にソ連は世界初の人工衛星打ち上げに成功した。このレベルの違いを表す編集は痺れるものがあった。ロケットの炎にセルゲイ・コロリョフの笑顔が浮かぶのも印象的。

限界に挑戦し続ける姿勢こそ、正しい資質なのではないだろうか。

1961年 世界初の有人飛行 ユーリ・ガガーリン ボストーク1号 ソ連

『ガガーリン 世界を変えた108分』(パヴェル・パルホメンコ/ロシア/2013/113分)

人類史に名を遺す偉業に挑戦することの意味とは。

ユーリイ・ガガーリンが世界初の有人宇宙飛行を果たした1961年4月12日の前夜から無事に帰還するまでを、それまでの訓練や少年期の回想を交えながら描く。

物語はガガーリンが宇宙での有人飛行に挑む現在と、彼の幼少期からミッションに選ばれるまでの過去を行き来する形で進んでいく。人類初の試みであり、いくら準備をしてもし足りないという状況の中、過酷な訓練を課せられる20人の訓練生たち(この中には人類初の宇宙遊泳を成し遂げたアレクセイ・レオーノフもいる)。生きて帰ることが出来る保証はないが、訓練生の誰もがこのミッションへの参加を熱望していた。最終的にガガーリンとゲルマン(彼はのちに世界で2番目の有人飛行を成し遂げる)が候補に残り、精神的なタフさや宇宙飛行に関する懸念点を進言する冷静さから、ガガーリンが正規パイロットに任命される(ガガーリンが選ばれた理由は諸説あり、ロシアの英雄像を作り上げるために彼の生い立ちや名前が適当だったとする説もある)。妻と娘二人を残してのミッションから無事に帰還したガガーリンだったが、”世界初の宇宙飛行士”のアイコンとして消費されていくことが後年、彼を苦しめたことが語られている。

劇中、演出が過剰に入った宇宙飛行士たちのドキュメンタリー撮影や全ラジオ局が宇宙飛行の成功を報じたことなどから、ソ連にとって、世界初の宇宙飛行は国威発揚の点から失敗できないミッションで、国内に向けた宣伝がとてつもなかったことがわかる。結果的に、有人飛行の成功が告知された後、ソ連中が歓喜し、実際に赤の広場が埋め尽くされている様子が使われている。

1965年 人類初の宇宙遊泳 アレクセイ・レオーノフ ボスホート2号 ソ連

『スペース・ウォーカー』(ドミトリー・キセレフ/ロシア/2017年/136分)

様々なトラブルに見舞われた人類初の宇宙遊泳成功を乗り切ったソ連陣営の物語。

アメリカとソ連が宇宙開発技術の向上にしのぎを削る1960年代。ソ連が宇宙飛行士として抜擢したのは、無鉄砲な軍パイロットのアレクセイだった。アメリカと時間的にもぎりぎりの攻防を続けるなか、訓練を終えたアレクセイは宇宙に飛び立つことになるが…。

人類初の宇宙遊泳を成功させたアレクセイ・レオーノフと相棒?のパベル・ベリャーエフのバディムービー的な仕上がりになっている本作。『ファースト・マン』と重なる飛行シーンからスタートし、アメリカのニール・アームストロング同様、どこの国でも宇宙飛行士は過酷な重力への耐性と卓越した操縦技術を持つ軍人から選ばれていたことが伺える。米ソ宇宙開発競争でソ連陣営側のロケット開発者だったセルゲイ・コロリョフがレオーノフとパベルの命を握る重要な役割を担っており、科学者であり人格者の一面を覗かせる。

物語の序盤で宇宙船の打ち上げが行われるため、物語のペース配分に違和感があるが、初の宇宙遊泳ミッションは打ち上げ後のトラブルが尋常じゃなかった。はじめのトラブルは宇宙遊泳後に船内へ帰還しようとするシーンで起きる。宇宙服が気圧の関係で膨張し、関節部が曲がらなくなってしまったのだ。命綱も掴めない極限状態で、体温は上昇と酸素不足に襲われたレオーノフはギリギリのところで、エアロックに戻るが酸素不足で気を失ってしまう。これらの予期せぬトラブルが起きるたびに指令室のコロリョフは頭を抱え、軍の上層部からの横やりをかわしつつミッションを続けなければならない。現場と軍部からの板挟みになりながらも、何とか2人を生還させようとする科学者というよりも有能な中間管理職としてのコロリョフも見どころの一つだろう。

1969年 人類初の月面到達 アポロ11号 アメリカ

『ファースト・マン』(デイミアン・チャゼル/アメリカ/2018年/141分)

人類初の月面着陸に成功した宇宙飛行士ニール・アームストロングの視点で1961年~1969年のNASAのミッションを描く。

監督の過去作『セッション』『ラ・ラ・ランド』のハイテンションさは一切見られず、一貫して、どこか暗い雰囲気が漂う作品。その背景には1957年のスプートニク・ショックで宇宙開発競争の主導権をソ連に取られたアメリカ全体の絶望感が透けて見える。ロケットの打ち上げ時の事故に加え、機体制御もままならず、意味のわからない警報が鳴り続ける様子が余計に見る者を不安にさせるのだが、宇宙開発の黎明期において宇宙飛行士たちはこういったストレスフルな環境で働いていたのもまた事実なのだろう。
ニール・アームストロングの場合は大勢の同僚が事故死し、決して生還率の高くないミッションに挑むことに家族全員が手放しで応援していたわけではないというのがさらに苦しいところである。(アポロ11号発射直前の家族での会話シーンは緊張感しかなく、見送られ方としてはなかなかきついものがある)


『アポロ11 完全版』(トッド・ダグラス・ミラー、アメリカ、2019年/92分)

人類月面着陸50周年を記念し、初公開となる70mmフィルムを含む映像から世界初の月面着陸ミッションを描くドキュメンタリー

『ファースト・マン』ではアームストロング視点でのミッションが描かれたが、こちらは実際のフッテージをもとにアポロ11号の発射から帰還までを描き、このミッションが如何に壮大で、アメリカ国民の注目を集めたものだったかを物語っている。無事に帰還したことはわかってはいるものの、燃料漏れや、エンジンの切り離し、月面着陸の様子などは劇映画のそれを超える生生しさがあり、一つ一つの動作に緊張が走る。

2022年 宇宙旅行の現在地

『リターン・トゥ・スペース』(エリザベス・チャイ・バサルヘリィ ジミー・チン/アメリカ/2022年/128分)

民間初の有人宇宙船打ち上げに成功したスペースXを追ったドキュメンタリー

アメリカの電気自動車、クリーンエネルギー関連企業テスラ社のCEOイーロン・マスク率いるSpace Xが国際宇宙ステーションへのドッキングを成功させるまでの道のりを追った本作からは宇宙ビジネスの現在地を知ることが出来る。ポイントとなるのは”完全に再利用できるロケット”だ。Space Xは苦戦しながらも、わずか10数年でロケットの垂直着陸を達成し、従来の10分の1までコストダウンすることを可能にした。

このSpace Xの試みにより、宇宙飛行はより、安価で身近なものになった。民間人が宇宙飛行をする道を切り開いたのだ。

2022年 宇宙ビジネスの展望

150年前までは空想の域を出なかった宇宙旅行が今では現実で可能になっている。そこに付随して様々なビジネスも生まれてくるだろう。宇宙旅行が身近なものになれば、宇宙ホテルや、宇宙栽培の食物、宇宙ならではのレジャー、地球にはない資源の争奪戦が始まるかもしれない。空港同様に宇宙港が必要になるため、その周辺地域の活性化も見込まれる。

現在、主流となっている宇宙旅行の形態は大きく分けて以下の3種類

種類 費用 期間
地球周回軌道旅行 数十億 Space X(3~12日、垂直離着陸)
弾道(サブオービタル)旅行 数千万 Blue Origin (11分、垂直離着陸)、Virgin Galactic(90分、水平離着陸)
地球間移動 不明 Space X(30~60分)

まだまだ、一般人に手が届く額ではないが、富裕層にとっては手の届く世界になっている。

日本は宇宙ビジネスに出遅れているそうだが、
スカパーJSATのように宇宙ゴミをレーザーで除去する衛星の打ち上げなど日本ならではの痒い所に手が届く戦略での伸びを期待したい。

宇宙はまだまだ未知の世界であり、宇宙産レタスやじゃがいもの栽培などが進み、月での自給自足が出来るようになれば、ようやく地球外での生活が見えてくるようになるだろう。自分が死ぬまでに手の届く範囲の価格で宇宙に行ける日が来るのを心待ちにする。

2023年 広がる宇宙世界

『おやすみ オポチュニティ』(ライアン・ホワイト/アメリカ/2022年/104分)

火星に水は存在するのか?

1976年、NASAの探査機”バイキング1号”が世界で初めて火星着陸に成功した。未知の惑星を写した白黒の画像には、水流の痕跡が見て取れた。「火星に水は存在するのか」、人類は新たなフロンティアを探す旅を始めた。

2003年、双子の火星探査機、”オポチュニティ”と”スピリット”が火星へと打ち上げられた。火星日でたった90日の寿命と考えられた”オポチュニティ”の、15年にも渡る火星探査の軌跡を描いたドキュメンタリー。開発者たちの愛に触発され、オポチュニティの可愛さに魅了されること間違いなし。

『アンノウン: 宇宙の起源に迫る、究極の望遠鏡』(シャイ・ガル/アメリカ/2023年/64分)

その望遠鏡の目的は、宇宙の起源を知ること

2021年12月25日、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(通称:JWST)が宇宙へと打ち上げられた。マーキュリー計画からアポロ計画まで、アメリカの宇宙開発を牽引したNASAの長官、ジェイムズ・エドウィン・ウェッブの名前を冠した、この宇宙望遠鏡は人類の新たな住処を見つけてくれるかもしれない。

JWSTの目的は、138億年前に起きた宇宙の始まりビッグ・バンが残した”最初の光”を捉えることだ。プロジェクトが失敗に終わることを意味する単一障害点は過去最多の344個。この不可能なミッションを支えた技術者と、JWSTが捉えたあまりにも神秘的な宇宙の姿に魅了される。

番外編

宇宙開発シミュレーションゲーム

Kerbal(カーバル)と呼ばれる緑色の宇宙人たちを宇宙に飛ばし、宇宙開発を進めていくシミュレーションゲーム。
宇宙船を宇宙まで飛ばすということの技術的な困難さが学べるゲームなので、ぜひプレイしてみてほしい。

●参考文献

高野忠 パトリック・コリンズ 編「宇宙旅行入門」一般財団法人 東京大学出版会

片山俊大 著 「超速でわかる!宇宙ビジネス」株式会社すばる舎

日達佳嗣 著 「映画で楽しむ宇宙開発史」鳥影社

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